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循環器内科
最近の慢性腎臓病は、慢性腎臓病の原因となるだけでなく、心臓血管疾患との合併が多くなっていることが注目されています。それは、動脈硬化の進行や高齢化、そしてメタボリックシンドロームに代表される糖尿病などの増加がその要因です。
腎臓疾患に造詣の深い循環器内科
慢性腎臓病の患者さんに対してはこれまで、腎臓に疾患があるということで積極的な検査が行われないことが多かったのですが、最近では症状のある心臓病に対してだけでなく、症状の出ない冠状動脈疾患などに対しても積極的に治療が行われるようになりました。一つは、マルチスライスCTにより冠状動脈の評価がより正確に行えるようになったこと。もう一つは、 冠状動脈カテーテル法が格段に進歩したことが上げられます。そのためには、腎機能を悪化させないように、 造影剤を上手に使用できる医師の存在が欠かせません。したがって、腎臓に対する深い知識と豊富な経験をもった施設で行うことが勧められます。
マルチスライスCTによる冠状動脈の評価は当院でも行えますが、冠状動脈カテーテル法については医療連携による専門病院での診断が必要となります。当院では新東京病院の循環器医師と当院の腎不全の専門医が相互乗り入れを行いながら診療に当っています。
医療連携によって心臓疾患にも対応
また、長期透析患者さんに起こりやすい冠動脈疾患に対する血管拡張術やバイパス手術、心臓の大動脈や僧房弁などの弁膜症疾患治療についても、医師の外来を定期的に実施して対応しています。さらに、東京医科大学心臓血管外科をはじめ、新東京病院や千葉西総合病院など、地域の専門病院との連携とも合わせ、患者さんの選択肢を広げながら、QOLを考えた手術や治療を検討してまいります。
担当医師(常勤)
和氣 正樹(わけ まさき)
担当医師(非常勤)
朴澤 耕治(ほうざわ こうじ)
新東京病院 副院長
由木 悠仁(ゆき はるひと)
新東京病院