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血管外科
近年、高齢化が進むにつれて、心臓や脳の血管病変に加え、末梢動脈の閉塞を発症する患者さんが増加しています。特に当院では透析患者さんが多く、長期の透析により動脈硬化が進行するため、下肢の冷感やしびれ、足の指の潰瘍や壊死などの疾患で外来を訪れるケースが増加しています。そのような患者さんのために当科では、さまざまな検査やバイパス手術などの治療を行っています。当院では心臓手術や大動脈の手術は行っておりませんが、他病院と連携をとり、手術が必要な患者さんには希望される病院をご紹介する体制をとっております。また近年は、カテーテルで下肢動脈を拡張するPTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty 経皮的血管形成術)が行われるようになってきましたが、新東京病院の循環器科と連携して患者さんをご紹介しています。
血管外科
対象とする疾患/動脈系では閉塞性動脈硬化症、静脈系では下肢静脈瘤です。
検査
- 下肢血管造影 / 透析患者さんと一般の患者さんを対象として、動脈造影では下肢動脈に狭窄や閉塞があるかどうかを調べます。 静脈造影では下肢静脈瘤の状態や静脈弁の逆流を検査します。簡単なものは外来で直接動脈に針を刺して行います。 カテーテル検査が必要な場合は入院していただき、血管造影装置を設置した手術室で行います。解像力は劣りますが、 CTを利用して、少ない侵襲(しんしゅう、身体の負担になること)で検査を行うこともあります。
- 下肢動脈圧、脈波測定 / 透析患者さんと一般の患者さんを対象として、非侵襲的にABI(Ankle-Brachial Index上腕と足首の血圧比… 血管の詰まり具合)、PWV(Pulse Wave Velocity脈波伝播速度…血管の硬さ)の測定検査を行い、上肢と下肢の血圧を同時に測定することで、下肢動脈の閉塞の有無や動脈硬化の進行度を評価することが可能です。
特色
当院では透析患者さんを多く診療しておりますので、検査後に透析が必要な場合は、迅速かつ柔軟に対応することが可能です。
担当医師(常勤)
佐々木 司(ささき つかさ)
副院長兼院長代行、日本外科学会専門医
心臓血管外科、非常勤医師の診察のご案内
当院では、大学病院などとの連携を強化するためと、患者さんの治療の選択枝を広げる目的で、専門性の高い医師の外来を設けております。東京高輪病院心臓血管外科より川合 明彦管理部長と東京女子医科大学病院心臓血管外科より東 隆医師が透析患者さんの冠動脈疾患や弁膜症などを対象に診察を行っています。また、大動脈疾患に対する低侵襲手術を専門としている東 隆医師が大動脈瘤の治療について相談に応じています。
担当医師(非常勤)
川合 明彦(かわい あきひこ)
小石川インターナショナルクリニック 院長
東 隆(あずま たかし)
東京女子医科大学 心臓病センター